2016/02/28 Sun. 22:20:37 edit
昨日本売ったのは良いけど、そういや読書メモ記録する前に売り払っちゃったなー。しまった。
覚えてる分だけ今日書き出しておこう。どうせ二月も明日で終わりだし。
・魔王就任(無印~魔石)
・瑠璃龍守護録(お迎えします)
・双界幻幽伝(先手必勝~一騎当千)
・雪蟷螂
・レイデ夫妻のなれそめ(君の花)
・精霊歌士と夢見る野菜(金色)
最近なろう系にも手を出してる影響で、『魔王就任』読んでみたんだけど、背表紙の厚さに反して割とサクサク早めに読めちゃうのは、改行が多過ぎるからだろうなぁ。ネット小説だと横文字になるから、意識的に改行多くして読み易くするのは作者のさじ加減ですが。
本になるとスカスカに見えるので、改行を少しだけ削って段落減らした方が読み易いと思うんだけどな…ページも節約出来るし…。まぁ、こんな風に思うの自分だけかもですが。
麗しい魔族に囲まれて過ごせば感覚も麻痺するよ…人間レベルで美々しいというより雄々しい美形のラズアルさんにトキめく中身享年二十七歳の少女魔王が大変可愛い。精神年齢で言えば三十路くらいの脂の乗ったラズアルさんがストライクになるのも判るよ。でも自分はワンコ系魔族のシャイアとか好き。
『雪蟷螂』も、寒い凍土で生きる女の業の深さがとても熱くて、雪に血の赤が大変映える世界観での灼けつくような恋の残骸がとても印象的でした。
紅玉さんの作品は何年か前に『ミミズクと夜の王』を読んだのですが、その時も「瑞々しくて儚くて強くて、独特の粘り気と荒廃感が堪らないな…!」と思ったんですが、これはまた雰囲気が若干違ってて。
「恋」をここまでガッツリ書かれる方だとは、ちょっと思わなかった。紅玉さんは「恋」より「愛」を書きたいヒトかと思ってたので。
中盤からのロージアインパクトが強過ぎて、肝心の主役が少々薄味だった気はした。この作品は挿画の構成がとにかく凄く良い仕事をしてらっしゃると思います。
最後、結婚式で花嫁が花婿に誓いのキスをするシーンが好き。あれはまさにフェルビエの女、「雪蟷螂」らしい誓いのキスだった。
昔、「紅玉いづきってお好きなんですか?」と訊かれたコトがあって、その頃はまだ名前は知ってたけど一作も読んだコトなかったから「何故そう思ったんだろう…」って不思議に思ってたんですが、もしや自分の作風が似てらっしゃるのかな…などとおこがましいコトを考えてみる。
否、そんな訳ないって判ってますよ勿論!身の程知らずなコト思ってサーセン!
カテゴリ: 小説
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