2015/11/08 Sun. 23:37:14 edit
『るろ剣』の「伝説の最期編」、録画したヤツ観ました。
まさかもう「最期編」を放送してくれるとは夢にも思わず…まだ一年くらいは無理かなー、なんて思ってたので案外早く地上波放送されたコトに嬉しいけどビックリだ!
これで一応、三部作全部観れた…んだよね。雪代姉弟も人気あるので、次回作作ったりしないのかなー。
『るろ剣』はカプ厨の久にとって右見ても左見ても好きなカップリングばっかり!ってカンジで、歴史的見解やバトル描写も人間ドラマも含めて凄く好きで奥深い作品だと思ってるし今でも特別な漫画の一つですが、久は微笑ましく甘酸っぱい小学生男子&女子みたいな弥燕が一番好きな半面、僅差で好きな二番手はと言ったらアダルティーで悲哀と熱情とエロスを兼ね備えた志々由美だったりして、我ながら「弥燕と志々由美って全然方向性違うよな…」と思う。でもどっちもほぼ同じくらい好き!
なので、前作に引き続き志々由美に対する描写の細やかさに「これ何のご褒美…?」ってなった。監督か発言力あるスタッフの中で、志々雄厨か志々由美クラスタでもいらっしゃるのかと穿って見てしまうくらい、志々雄と志々由美に力入ってるね。有難う御座います。
志々雄はもう、外見が似てるか似てないかっていうより、あのピカレスク感満載のカリスマ性ある極悪人をどれだけ迫真に演じ切れるか、というトコロが一番重要だと思ってまして、藤原さんはその点、凄かった。流石演技力に定評にある俳優さんなだけはある。アクションが特に凄かった。動き難い格好であの四人相手取る殺陣なんて、藤原さんじゃなくてもゲンナリするよ…。
由美役の高橋さんも大変艶っぽくて婀娜っぽいのに品があって、「上級花魁だったんだな」って雰囲気が見事に出てる。後、これはカプ厨の戯言として流してくれて良いんだけど、初登場の紅がまるで打掛、会食の黒はさながら引き振袖、決着シーンの白なんてまさしく白無垢。着ている衣装が悉く花嫁衣装みたい。
志々雄の腕を支える為にいつも寄り添ってる由美がそういう格好してる訳で。多分だけど、由美を囲ってるのは志々雄だから彼女に関するものは全部志々雄が金出してるんだよね。そう考えると由美の着物とかも志々雄が手配してると思うので(勿論自分で買い付けに行く訳ないから方治に命じるか呉服屋呼び寄せて由美に好きなの選ばせてるだけだと思うんだけど、自分の女の身に纏うモノなのである程度色とか柄とか口出しくらいはしてそうな気がする)、ホントに相思相愛で唯一無二の恋人なんだな…って思いました。
立場上、籍入れてる訳でもないし例え真っ当に暮らしていたとしても祝言なんてお綺麗な儀式を志々雄が挙げたがるとは思えないから結局表向き愛人なんだけど、ぶっちゃけ内縁の妻だよね。もう志々雄の花嫁さんで良い、ホントに。
お互い一番相手を理解してるアピして熟年夫婦感漂うくせに、毎日が結婚式って何それ新婚気分?
それにしても師匠が福山さんなの意外だった。まあ、作中で一番のイケメンみたいなヒトだからそれ相応に若々しく見えるけど年齢分の厚みも感じさせる美中年俳優ってなれば、限られてくるのかな…。
でも比古はもっと厳しく鋭いイメージなので、福山さん自身が持ってる柔らかな雰囲気が勝っちゃって「何か違う…」って気がした。あくまでも個人的な感想ですゴメンなさい。
ホントにアクション多くて観る分には楽しいけど、演じる方は「勘弁してくれ」だったと思う、この三部作。全部通して一番大変だったのはそりゃ殺陣多くて主役の佐藤さんだっただろうけど、個人的に「最期編」で一番大変だったのって藤原さんだと思う。
あの格好でアクションしなくちゃいけない上に、死体役の女優(←全体重を腕だけで持ち上げないといけない)を二回もお姫様抱っこしなきゃだし。
最期、燃えながら逝くという原作でも衝撃的な死に様を迎えた志々雄だけど、由美なら志々雄の火で自分の肉体燃やしてほしいって願いそうなのに、映画版志々雄はそれをしないで由美をわざわざ階段の上にキチンと寝かせて、自分だけ燃え尽きて地獄に行くんですよね。原作だと由美って確か、志々雄から発火した炎で一緒に焼かれて地獄に行くハズなのに…あの演出が映画では違ったコトにちょっとガッカリ。志々雄と共に同じ炎に包まれる最期が、由美の献身が報われているカンジで好きだったんだけど。
志々雄って支配欲の塊だと思うから、あそこは原作と同じく由美を自分の身ごと燃やして逝っても良いと思うんだけど、生身の人間で映画作るとなると、やっぱり演出では限度があるのかな。それか、自分がずっと熱くて辛い思いしながら生き延びてきたから、その熱い苦しみを死んでしまっても由美に与えたくはなかったのかなー、とカプ厨の久は勝手に結論付けている。
後、最後の剣心が薫に紅葉を渡して言ったセリフがまるでプロポーズにしか聞こえないんだけど、気のせい?巴さんのコト黙ったまま十七歳のお嬢さんにそんなコト言っちゃう剣心…チョイ悪か!
後、些細なコトと言ってしまえばそれまでなんだけど、佐之助が薫を「薫」って呼ぶの、違和感バリバリ。「嬢ちゃん」で統一してほしい。佐之助は燕のコトも「小さい嬢ちゃん」って呼ぶし恵のコトは…名前と「女狐」が半々で、そういや操のコトは何て呼んでたっけ?「イタチ娘」は斎藤だけだったか?そもそもマトモに名前で呼んでたっけ?
佐之助って何かこう、無意識に意識して女性キャラは名前で呼ばないようにしている気がしてたので、薫を「薫」と呼ぶ映画版佐之助にどうしても…違和感が…。
寧ろこんなコト思っちゃいけないんでしょうけど、映画の剣心組、正直「何しに京都まで来たの」ってカンジでした。特に薫。
監督か脚本家か知らないけど、薫のコト嫌いなんでしょうか…って穿って見てしまう程、映画の薫の足引っ張り具合が目立って目立って仕方ない。一応原作でも「美少女剣士」って美味しい役どころだし、気が強い意地っ張りだけど時々凄く脆くて懐深くて可愛いだなんて、好きなヒトはとことん好きなタイプのヒロインだと思う分、映画の扱いが凄く…役立たず。
薫の気の強さ、奔放さばかりクローズアップされてて、薫の良い部分があまり出てなかっただけに、悪いイメージ付きまくり。ただでさえ薫って、好きと嫌いにめちゃくちゃバッキリ評価が分かれてるヒロインなのに…。
弥彦も原作のように一対一で十本刀と戦うシーンとかあれば京都に行った甲斐があったんでしょうけど、そういうシーンもなかったし。ある意味原作の弥彦が十歳児らしくないポテンシャルの塊って意味ですけど。アイツ剣術初めて半年くらいでお庭番衆やってた蒼紫の部下倒したんだぜ……凄くね?どんな十歳児だよマジで…。そりゃ蒼紫も弥彦の将来性高く買うわ。
カテゴリ: 映画
テーマ: るろうに剣心
ジャンル: 映画
go page top
トラックバック
トラックバックURL
→http://garakutakobako.blog107.fc2.com/tb.php/3113-8ec6876b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
go page top