2017/06/30 Fri. 21:26:18 edit
十五年くらい前に知って暫くハマってた『英国妖異譚』シリーズ、十巻くらいまで読んでその後ずっと放置だったので、久々に読みたいと思って最初から読み直してる。
作中では屈指のハイパーイケメンでハイスペックな貴公子キャラとして描かれているシモンが主人公にだけやたら過保護で甘々とか、自分の嗜好からするとドンピシャな設定なはずなんだけど、親友のユウリを本人の意思確認もせず勝手に妹の花婿候補に仕立てて用意周到に外堀埋めて囲おうとしている腹黒具合がどうにも苦手なのと、ぶっちゃけ胡散臭くてシニカルで傲岸不遜だけど抗いがたい妖しさで他人を引っ掻き回す悪徳の魅力に満ちたアシュレイに落ちてしまったので、内容は純粋に面白いんだけどシモンのやり口が好きになれなくて読むのが苦痛になってきてから、ずっと読めなくて…。
でも内容は本当にいろんな民話や伝承を織り込んだオカルト系でためになるし勉強にもなるし面白いしで、読まないの勿体ないな、って思ってたので改めて最初から。
アシュレイも身勝手だけどシモンも大概だよなー…、なんて思いながら懐かしい気持ちで読んでる。シモンもアシュレイも初期の頃はまだアクが弱いっていうか、可愛げあるよね。
自分の今までの嗜好だとアシュレイの方が好きになれないタイプなんだけど、何でアシュレイが好きなのかって言ったら、普段は苦手に思う好みを覆すだけの魅力がアシュレイにある訳で。それだけアシュレイという十七歳の身勝手で傲岸不遜な青年を作り出し魅力的に書き切る作者の手腕が凄いんだよなぁ…。
あくまでも主人公とシモン、或いはアシュレイとの関係性はニアホモなんだけど。このシリーズに限って言えば、あまりBLしてほしくない感じです。個人的にはアシュレイか従弟の隆盛がユウリのパートナーとして推しなんだけど、作者的にはシモンがメインヒーローなんだろうな。
読書メモ
・身代わり伯爵(終幕)
・秘薬の恋(永久)
・ナタリア姫と忠実な騎士
・F(茨の刻~巡る月)
・英国妖異譚(1~4)
カテゴリ: 小説
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